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「船で海を旅するイメージ」編:おすすめカバーアート

公開日: : 最終更新日:2020/01/04 まとめてプログレ! , , ,


おすすめのカバーアート「船で海を旅するイメージ」編

プログレッシブ・ロックのカバーアート(アルバムカバー、カバーデザイン、ジャケット)には、他の音楽ジャンルと同様に素敵な仕上げりが多いです。

今回は手元にあるアルバムから、

そのカバーアートに「船で海を旅するイメージ」があるアルバム

をピックアップし、2015年現在から遡りご紹介します。

中には「旅するイメージ」なのか?と首をかしげるものもあるかと思いますが、海の上を旅することは過酷なことだとご理解いただけると幸いです。

計11点のみですが、気になったアルバムがあれば、ぜひ入手してみてくださいね!さあ、2015年現在から1969年までさかのぼってみましょう!

(※アルバムによっては、当Webサイトで「おすすめのアルバム」としてレビューもありますが、まだレビューを書いていないアルバムについては、別日にレビューを公開予定です。)

Barock Project Skyline 2015年
イタリア
カバーアートは、5大プログレバンド:Genesisの1971年発表の傑作アルバム「Nursery Cryme」のカバーアートを手掛けたPaulWhitehead氏。バンドからアルバムのコンセプトを伝えられ、特に、難破船についてのイメージを多く共有受けたと云われています。シュールですが、難破した船から1人生き残り、ジッパーの向こう側にある別の星へ飛び立とうとするかのようなロマンを感じますね。

サウンドは、シンフォニック系。ダイナミックさとロマンチシズム溢れるアンサンブルとメロディアスな唄メロは、時に1970年代の古き良きクラシカルさや、時にプログレ・ハードに聴かせ爽快です。

ご縁があって、当サイトのレビューはバンド公式サイト「メディアページ」にご紹介頂いています。

詳しいレビューはこちら

Pink Floyd The Endless River 2014年
永遠/TOWA(とわ) イギリス
カバーアートは、ヒプノシスから見出された当時18歳のエジプトの青年(Ahmed Emad Eldin)。雲の海をボートで漕ぎ進むという非現実性を帯びていて、天国をイメージする様な如何様にも解釈できるミステリアスさを感じますね。ただし、反則なチョイスかもしれません。アルバム・タイトルは「river」とあるから。。

サウンドは、1967年デビュー当時からのサイケデリック感、ブルーズ感、洗練されスタイリッシュな幻想感、アンビエント感など、今は亡きメンバーのリック・ライトと残した音源を再構築し、バンドの集大成とも云える内容です。

詳しいレビューはこちら

Nodo Gordiano Nous 2014年
イタリア
カバーアートのデザイナーは不明。モノトーンのイラストからは航海の途中であることのみを伝え、その航海中での出来事は音とともに感じて欲しいとのイメージがひしひし伝わってきます。

サウンドは、シンフォニック系。カバーアートの船が海をすすむイメージするような、ゆったりとしたリズムに導かれ、ポリリズムやヘビー・ロック系な展開もまじえ、サイケデリックさやポスト・ロック系の浮遊さたっぷりに聴かせてくれます。

※準備中※

Francis Lickerish Far And Forgot: From The Lost Lands 2012年
イギリス
カバーアートのデザイナーは不明。当に失った地と忘れ去られた地、そこにある神殿と思わしき場所へとカモメ舞う海路をすすむ船の旅をイメージしますね。忘却の彼方へのロマンを幻想的に強く感じられます。

サウンドは、シンフォニック系。チェロ、トランペット、オーボエ、フルートなどの管弦楽器やオーケストラを交え、ダイナミックにも優雅にも、艶やかな女性ボーカルとともに聴かせてくれます。

※準備中※

Emerson, Lake & Palmer Live At Nassau Coliseum ’78 2011年
イギリス
カバーアートのデザイナーは不明。と云うより、これは邪道なチョイスでした。ベージュにブラウンによる文字と船の絵に、海賊版的に感じてしまう1枚。船は、つまり、アルバム最後の名曲「Pirates(邦題:海賊)」の存在だからこそと信じたい!一枚。

サウンドは、最小単位のトリオ編成で抒情性も聴かせつつ、クラシカルさとジャズをロックと融合し、時にハードロック調、時にチェンバーロック調、時にシンフォニック調に聴かせてくれます。1978年のライブを2011年に公式ブートレグとして発売したアルバムです。名曲「Pirates(邦題:海賊)」がスタジオ・アルバム「Works」収録と異なり、生の管弦楽なしで演奏された名演です!

詳しいレビューはこちら

Sunchild As Far As The Eye Can See 2011年
ウクライナ
カバーアートのデザイナーは不明。帆を張るヨットに1人、前方には地の切れ目があり、行き先に不安な心地を感じると同時に、上部に丸びがあることで夕焼けを連想しながらも、真っ赤な色調が、より一層、不安な心地に拍車を描けるような心地になりますね。

サウンドは、クロスオーバー系。シンセサイザーの比重が高いですが、アルトサックス、ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、フルート、バスーンなどの多彩な管弦楽器がアンサンブルが色を添え、楽曲によって、大らかな声の男性とキュートな女性のボーカルを使い分け、時にアコースティカルに、時にハードに聴かせてくれます。

※準備中※

Quorum Klubkin’s Voyage 2011年
ロシア
カバーアートは、Victor “Frio” Manin氏。これから海路を旅立とうとするイメージは、その先は音とともに感じて欲しいとのイメージがひしひし伝わってきます。

サウンドは、クロスオーバー系。フルートやテルミンも利用されているが、ユニークなコーラスワークやスキャットが印象深く、流麗さがありながらも、テクニカルさやスキルフルさを活かした躍動的にも予測不可能なアンサンブルが楽しめます。予測不可能と云う言葉は航海に似つかわしく、サウンド・メイキングやクリエイティビティに1970年代の古き良きプログレッシブ・ロックを感じもさせてくれます。

※準備中※

Rainbow Danger Club Klubkin’s Voyage 2011年
中国
カバーアートは、Sean Leow(NeochaEDGE)氏。まるで、kansasの名盤「Ponit Of Know Return」のカバーアートを彷彿とさせるデザインとアルバム・タイトルにニンマリしてしまいます。

サウンドは、クロスオーバー系。普通に聴けば、冒頭から続く戦前ブルースのようなセピアかかった流れに驚きを隠せなくなります。トランペットをまじえ、オルタナティブ・ロックにもバラエティ豊かな楽曲は聴きにいくにつれ、そのカラフルさやタイムレスでサイケデリックさもある世界観に魅了されるでしょう。

※準備中※

Kansas Ponit Of Know Return 1977年
暗黒への曳航 アメリカ
カバーアートは、Kansasのコンセプトの元に手掛けたのがRod Dyer氏。「帰らざる航海」なのか「暗黒への曳航」なのか。カバーアートからは不吉なイメージがつきまといますが、アルバム・タイトルの和訳「戻るべき場所を知っている」と解釈出来ます。つまり、崖っぷちだけど、まだまだいける、とイメージしてしまいます。

サウンドは、プログレ・ハード。CMでもいちどは耳にしたことがある、もしくは洋楽のコンピレーション・アルバムに入っていることもある、あまりにも有名なアコースティカルな名曲「Dust In The Wind(邦題:すべては風の中に)」に心奪われがちですが、唄心に溢れたメロディラインと、ヴァイオリンを含めたハードでダイナミックな演奏が大半を占め、アルバム全てが必聴です。

詳しいレビューはこちら

OPUS-5 Contre Courant 1976年
カナダ
カバーアートは、Mireille Levesque氏。アルバム・タイトルの和訳「逆流」に、カバーアートの船は立ち向かおうとしているイメージが明確に伝わってきます、

サウンドは、ジャズ/フュージュン系。ハモンド・オルガン、ハープシコード、シンセサイザーなど、鍵盤系を中心したアンサンブルにフルートが絡み合うクラシカルさアンサンブルが聴けます。時としてオブリガード気味のピアノの旋律など、ジャズやフュージュンのノリと、フランス語による響きはカナダよりもイタリア・プログレっぽさが醸し出してると思います。特に唄メロのスキャットやコーラスワークのユニークさは同国カナダのHarmoniumのように素敵です。

※準備中※

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Valhalla 1969年
アメリカ
カバーアートのデザイナーは不明。これは反則なチョイスでしたね。「船で海を旅するイメージ」と云うより「海の上で最後を迎えるイメージ」が近いですよね。アルバム・タイトルの和訳「ヴァルハラ」は、北欧神話で、勇敢に戦って死んだ戦士たちが迎え入れられるという最高神オーディンの宮殿を意味するそうです。

サウンドは、ヘビー・ロック。1970年前後に隆盛を極めたアートロックやサイケデリックさが溢れており、イギリスでいえば、Deep Purpleの初期サウンドを彷彿とさせてくれます。

※準備中※

海賊王に俺はなる!

今回、「船で海を旅するイメージ」のカバーアートをまとめた理由は、時々、イギリスの5大プログレバンド:Emerson, Lake & Palmerの楽曲「Pirates(海賊)」を聴きたい心地になることが多いことがきっかけでした。「Pirates」を聴きたいと云う気持ちから、さらに、尾田栄一郎氏による漫画「ONE PIECE」の存在も脳裏に浮かんだのです。『伝説の海賊王ゴールド・ロジャーの遺した『ワンピース』を目指し、少年ルフィは、大いなる旅に出る!』から『海賊王に俺はなる!』と云う下りには、ストレートな夢と冒険心をくすぐらされます。プログレッシブ・ロックで云えば、ファンタジックさ(幻想さ)とも取れる、ならば、カバーアートから想像しうるファンタジックさにも想いを馳せたいと思ったのでした。

他にも「宇宙を旅するイメージ」、「空を旅するイメージ」、「地上を旅するイメージ」、「海底を旅するイメージ」など、さまざまに考えられます。そうそれぞれには、みなさんが、「あっ!あのイメージだ!」と想像される有名なカバーアートも含まれるかもしれません。また、あらためてご紹介出来ればと思います。

自分の手元には、「海の上を旅するイメージ」のカバーアートのアルバムは、これしかありませんでしたが、この企画にご興味を持ちましたら、ぜひみなさんでも探してみて下さいね。

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