「Conte en Vert」by Terpandre ~癒し系おすすめ楽曲14~
1日10分だけのページです。
1日10分だけプログレッシブ・ロックの音楽を聴くことが出来たら、何を聴きますか?
第14回目は、フランスのシンフォニック系のプログレッシブ・バンド:Terpandreが1981年に発表した同名アルバム「Terpandre」収録楽曲です。
当アルバムは、ジャズ系のテクニカルさやカンタベリー系のアンサンブルなどを感じさせながら、メロトロン、ピアノ、ムーグ・シンセサイザーによる叙情さやメロウさが優しく鳴り響くのが印象的なアルバムです。
アルバム全篇5曲中でも、特に、2曲目「Conte en vert」と3曲目「Anne-Michaele」には、ゆったりとした旋律が漂っているんです。今回は前者の2曲目「Conte en vert」をご紹介いたします。
では、聴いてみましょう。
Terpandre -「Conte en Vert」
Terpandre – Conte en Vert
楽曲は、きめこまやかなリズムセクションとローズ・ピアノによるジャージーなアンサンブルだけでも普通の楽曲だと云うのに、メロトロンによるフルートとストリングスの旋律が並奏していく素敵な構成です。2分30秒前後からメトロトン・ストリングスが盛り上がりをみせ、3分前後からは最初のアンサンブルへと戻ります。ただし、盛り上がりをみせたメロトロン・ストリングスはそのままに、クロージング直前にリズムセクションのアクセントがあるものの、最後まで音の印象を壊すことなく展開していきます。
ジャージーなきめこまやかなアンサンブルには、AORやコンテンポラリーな音楽の背景を感じさせてくれるのですが、それを遙か(はるか)に覆う郷愁さは、ゆったりと徐々に心へと響いてくるようです。ピアノとメロトロンによるフルートの旋律に、すべてを包むメロトロンのストリングスには、5大プログレバンド:Genesisのメロウさやファンタジックさからファンタジックさの比重が薄れた印象も感じ、けなげにも想い続けていく気持ちが溢れているようなサウンド・スケープを魅せてくれます。
この儚くも難しい世界情勢に、少しでも平和への想いがたえず、続いてきますように。
thoughts and prayers in france.
それでは次回、第15回目をお楽しみに。
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