プログレッシブ・ロックのおすすめアルバム、楽曲、関連話など

   

プログレおすすめ:Tom Newman「Faerie Symphony(邦題:妖精交響曲)」(1977年イギリス)

公開日: : 最終更新日:2016/04/09 1970年代, イギリス, ヴァイオリン, フォーク, フルート, メロトロン


Tom Newman -「Faerie Symphony」

第247回目おすすめアルバムは、イギリスのシンフォニックなプログレッシブバンド:Tom Newmanが1977年に発表した2ndアルバム「Faerie Symphony」をご紹介します。

Tom Newman -「Faerie Symphony」
Tom Newmanは、1960年代にスキッフル、R&B、サイケデリックなどのバンドを組みミュージシャンとして活躍していましたが、と同時に、エンジニアリングとしてスタジオ・ワークに対する知識を深めていきます。

1970年にイギリスの実業家:Richard Bransonがヴァージン・レコード、その後、レコーディング・スタジオを設立するに至り、Tom Newmanは、レーベルの販売や制作にマネージャー兼チーム・エンジニアとして迎え入れられ、ヴァージン・レーベルの第1弾であるMike Oldfieldの1stアルバム「Tubular bells(チューブラー・ベルズ)」でエンジニアを担うことで、世間にその名が広まっていきます。

当アルバム「Faerie Symphony」は、ヴァージン・レーベルから1975年に発表された1stアルバム「Fine Old Tom」以来、2年振りとなるアルバムです。

Tom Newman自身が、ギター、ドラム、キーボード、メロトロン、シンセサイザー以外にも、バラライカ、ファゴット、グロッケンスペル、ハープなど、さまざま楽器を駆使し多重録音するだけでも十分なほどの音楽が聴けると思うところに、Jon Field(バグパイク、ドラム、フルート、アルト・フルート、オーボエ、オーケストラ、パーカッション、フラジオレット)、Jane Gibson(ドラム、パーカッション)、Pete Gibson(ブラス、ドラム、パーカッション、トロンボーン)、Debbie Hall(ヴァイオリン)、Jon Collins(ヴァイオリン)、Joe O’Donnell(ヴァイオリン)、Tom Norden(ギター)、Geoff Westley(ピアノ)Ward Kelly Conover(ドラム)、Terry Edwards(ボーカル)、Tina Jones(ボーカル)など、多彩なミュージシャンをゲストに迎えて制作されています。

1stアルバムと大きく異なる点は、彼自身が作ったスタジオで制作されたことと、ヴァージン・レーベルとは異なる発表されたこと、ポップさよりも神秘さやファンタジックなサウンドではないでしょうか。邦題「妖精交響曲」のアルバム・タイトルが的を得たような

妖精が深い森の奥から音を奏でるのをサウンドスケープさせてくれる神秘さに溢れたサウンドが聴ける素晴らしいアルバムです。

楽曲について

アイルランドの妖精や英雄伝説をコンセプトに、冒頭曲1「The Woods of」からはじまる音楽には、Tom Newman自身によるバラライカ、ファゴット、グロッケンスペル、ハープに、ゲスト・ミュージシャンによるバクパイプ、フラジオレットや、ケルト民謡を想起させるヴォイシングなどが紡ぎ合い、まさにケルト民謡やアイリッシュさに溢れています。

そのサウンド・メイキングには、エンジニアとして数々の制作に携わったMike Oldfieldの名盤「Tubular bells」や、元GensisのAnthony Phillipsのソロ・アルバムのファンタジックさ溢れるプログレ・フォーク系のエッセンスを感じずにいられません。いっぽうで、Tom Newman自身が1960年代にサイケデリックな音楽性をもったバンドの一員であったように、エンジニアとしの経験からの音響へのスキルフルさに、5大プロブレバンド:Pink Floydが映画のサウンドトラックとして発売した1969年のアルバム「Soundtrack from the Film More(邦題:モア)」や1972年のアルバム「Obscured by Clouds(邦題:雲の影)」などで感じえるミスティックさ(神秘さ)を彷彿とさせてもれくます。

アルバム・コンセプトやアートワークと共に、サウンドとビジョンが結実している。

アルバム全篇、メロディックなメロディラインに富む唄心はなく、たとえば、12「The Unseelie Court」での猛々しくもハードでロック然としたアプローチはアルバムのサウンド・メイキングの1つの手法であるかごとく、アイリッシュ系のトラッドで繊細なアンサンブルを堪能出来ます。

[収録曲]

1. The Woods of
2. Foidin Searchrain (Fodeen Shawrawn)
3. Bean Si (Banshee)
4. Little Voices of the Tarans
5. The Fluter
6. The Seelie Court
7. The Spell Breaks
8. The Fairy Song (From the Immortal Hour – Ruthland, Boughton)
9. Dance of Daoine Sidhe (Theena Shee)
10. Memories of Culchulainn
11. Aillen Mac Midna
12. The Unseelie Court
13. The Woods Of…

民族楽器やシンセサイザーによる演奏が好きな方、ファンタジックさ(幻想さ)やミスティックさ(神秘さ)に溢れる音楽が好きな方におすすめです。

また、オーケストラやブラスも交え、大仰しないシンフォニック系のイメージで、プログレ・フォーク系を好きな方にもおすすめです。

そして、全篇ボーカル入りの楽曲はないインストルメンタルの楽曲で占め、メロディックなメロディラインがないことを前提に、ふとレコードやCDのいわゆる「ジャケ買い」をしたい方にもおすすめです。

アルバム「Faerie Symphony」のおすすめ曲

※今回は、全篇、インストルメンタルの楽曲であるため、ひかえさせていただきます。

このレビューを読み、ご興味を持たれましたら聴いてみて下さいね。ぜひぜひ。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

John Wetton:詠みて時を感じ其の歌声は永遠に

詠みて時を感じ其の歌声は永遠に 去る2017年1月31日(火)、イギ

→もっと見る

  • 2017年7月
    « 2月    
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031  
PAGE TOP ↑