NHK大河ドラマ「平清盛」に吉松隆編曲によるプログレELPの「Eruption(邦題:噴火)」(アルバム「Tarkus」収録)!
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最終更新日:2015/12/02
映像利用曲 Carl Palmer, Emerson Lake & Palmer, Greg Lake, Keith Emerson, 吉松隆
NHK大河ドラマ「平清盛」挿入歌にオーケストラ編曲「Eruption(邦題:噴火)」
2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」には、プログレッシブ・ロックの名曲である「Tarkus」の第一パート「Eruption(邦題:噴火)」が挿入歌として利用されていました。
イギリスの5大プログレバンドのうちの1つ:Emerson, Lake and Palmerによる2ndアルバム「Tarkus」の表題曲の冒頭を飾る当曲が、松山ケンイチ扮する「平清盛」の海賊討伐シーンで流れるやいなや驚きを隠せなかった。
インターネットではEmerson, Lake and Palmerの楽曲を利用したとも、大河ドラマ開始前から話題となっており、プログレッシブ・ロックを聴いていた筆者も、楽曲をオーケストラに編曲し、既に2010年にアルバム「タルカス〜クラシックmeetsロック」として発売してた吉松隆さんの存在にも気付いたんです。そして、劇中では「Tarkus」の組曲の一部である「Manticore」や「Aquatarkus」も耳にしました。それでも、最初に耳に触れた「Eruption」の衝撃の方は勝っていましたけれど・・・。
オーケストラ編曲「Eruption(邦題:噴火)」
5分の4拍子で畳み掛ける「Eruption(邦題:噴火)」をオーケストラでエネルギッシュに再現していて、大河ドラマで場面が急展開した時に利用されていたので、楽曲を聴くたびに心弾みました!
大河ドラマといえば「源義経」など悲劇のヒーローなど、歴史の書物を読んでいても、良いイメージを持つ主人公でのドラマの印象が強かったんです。
それが、平氏の庶流である伊勢平氏一派が瀬戸内海の海賊討伐を経て、白河天皇の”御落胤”という説を匂わしながらも、武士としての地位を着実にあげていく「平清盛」は、松山ケンイチの演技も含め、より一層素晴らしく感じました。
太政大臣まで上り詰めた「平清盛」は、世界遺産となる「厳島神社」の、南宋との貿易で宋銭を輸入し国内の「貨幣」流通、神戸港の礎ともなる埋め立て「経ケ島」など、大いなる偉業を成し遂げていきます。「Eruption(邦題:噴火)」をオーケストラによる再現には、当時、誰もが成し遂げることもできなかったことを予兆した「噴火」のように筆者は思えてなりません。
大河ドラマのメイン・テーマも、吉松隆さんでした。
NHK大河ドラマ「平清盛」のメイン・テーマ
そして、インターネット検索をし、吉松隆さんの作曲した楽曲で、個人的にプログレッシブ・ロックを濃く感じるのが「カムイチカプ交響曲(交響曲第1番)」です。
カムイチカプ交響曲(交響曲第1番)
筆者はプログレッシブ・ロックの曲調のうち、抒情性やメロウなジャンルが最も好きですが、いっぽうで「躍動させる」「未来を暗示させる」「これから始まる」を感じさせるプログレッシブ・ロックの「先進性」もいいんですよね。
このレビューを読み、ご興味を持たれましたら、ぜひDVDレンタルなどでNHK大河ドラマ「平清盛」を振り返り見て聴いてみて下さいね!
ぜひぜひ。
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