劇場版「機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙篇」挿入歌「ビギニング」がプログレKing Crimsonの名曲に聴こえる?!
公開日:
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最終更新日:2021/05/16
映像利用曲 jon anderson, Keith Tippett, king Crimson, Mel Collins, Peter Sinfield, Robert Fripp
挿入歌「ビギニング」
昔から多くのガンダムファンの方から有名なネタになっていますよね。
個人的には、十数年前に観た劇場版「機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙篇」は印象が薄れ、楽曲「ビギニング」というタイトルを憶えていませんでした。ただ、何度となく、アムロが戦場でララァと遭遇し、映画のエンディングで流れることによって、楽曲のメロディだけは心に強く残っていたんです。
では聴いてみよう。
↓
[挿入歌「ビギニング」]
・・・聴いてみた。
あらためて聴いてみても、映画全体でなく、曲「ビギニング」が流れた映画のワンシーンが心に根強く残すだけの映像美を感じさせてくれます。
似ている曲「Prince Rupert Awakes(邦題:ルーパート王子のめざめ)」
「ビギニング」にとても似ているという曲は・・・
King Crimsonの3rdアルバム「Lizard」の最終曲であり、組曲「Lizard」の一部「Prince Rupert Awakes(邦題:ルーパート王子のめざめ)」です。組曲「Lizard」は4分割されていて、その最初のパートにあたります。ボーカルはYESのJonh Adersonが担当しています。
では聴いてみよう。
↓
[King Crimsonの組曲「Lizard」の序章「Prince Rupert Awakes(邦題:ルーパート王子のめざめ)」]
・・・聴いてみた。
みなさんはいかがでしたか?
King Crimsonの曲「Prince Rupert Awakes」の方が先に作曲されています。
ピアノの伴奏はほぼ寸分違わぬほどに似ていて、唄メロはコード進行と同時にイメージが似ている印象を持ってしまいます。
少し複雑な気持ちです。。
3rdアルバム「Lizard」の構成の中で
King Crimsonのアルバムの中でも、この3rdアルバム「Lizard」は個人的に好きなアルバムの1枚です。しかし、この時期のKing Crimsonは、フリージャズに傾倒したサウンドで、またメンバーが統一していなく、スタジオミュージシャンが参加したり、ボーカルは拡声器をつけてバランスを崩したりで音も状況も「混沌」としています。でもその「混沌」からのケミストリーによる世界観が好きなんです。
アルバムを最初から聴いていけば、スローテンポで始まる「Prince Rupert Awakes」でホッと落ち着くはずなのに、2つの映像シーンを想い出してしまいます。
1つ目は劇場版「機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙篇」でアムロとララアがテキサスコロニーから離れ、宇宙で戦闘中に出逢う映像シーンです。
そして、2つ目はアムロが「ア・バオア・クー」から脱出しようとし、
「ごめんよ、まだ僕には帰れるところがあるんだ。こんなに嬉しいことはない。分かってくれるよね? ララァにはいつでも会いに行けるから。」
の台詞を言う映像シーンです。
映像シーンを思い浮かべてしまう第1章「Prince Rupert Awakes」から約6分近い第2章「Bolero – the Peacock’s Tale(邦題:ピーコック物語のボレロ)」へテーマが移行していくのですが、この第2章を聴きはじめ、第3章に入る直前までには『自分は今、King Crimsonの3rdアルバム「Lizard」を聴いているんだ。』という現実に立ち戻っているんです。
組曲「Lizard」は本当に印象深いパートが連なる構成の組曲です。
このレビューを読み、ご興味を持たれましたら、聴き分けてみて下さいね。ぜひぜひ。
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