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「Lazarus」by Porcupine Tree ~癒し系おすすめ楽曲18~


1日10分だけのページです。

1日10分だけプログレッシブ・ロックの音楽を聴くことが出来たら、何を聴きますか?

第18回目は、イギリスのミュージシャン:Steven Wilsonが率いるPorcupine Treeが2005年に発表した8thアルバム「Deadwing」の収録楽曲です。

もともとは、Steven Wilsonが架空のバンドを見立てて、ほぼマルチぶりを発揮し活動したところ、その類まれなる音楽が好評を得ることとなり、同時並行で活動していたもう一方のバンド:No-Manのバンド・メンバーであるChris Maitland(ドラム)、1980年代のニュー・ウェーブ期に日本を中心に人気を博したJapanのRichard Barbieri(キーボード、シンセサイザー)、さらに、Colin Edwin(ベース)とともに、正式にバンド・スタイルへと変貌しました。

当楽曲「Lazarus」は、数々の名作のうち、David LynchやStanley Kubrickに影響を受けたと云うSteven Wilsonがシューリアルなゴースト・ストーリーの映画の台本をコンセプトに制作したアルバム「Deadwing」の3曲目に収録されてます。

では、聴いてみましょう。

Porcupine Tree -「Lazarus」



アルバム・コンセプト「無意識の過去の記憶により精神的に深い傷を負った男の、苦悩の根源についての物語」の一部で進行しながらも、イメージには「私のデイビット、くよくよしないで(My David don’t you worry)」と触れているように、亡くなった息子の墓標を前に母親が息子へ語りかける設定で展開していきます。



そして、聖書では、イエス・キリストが活き返したとされている人物「Lazarus」を意味すると楽曲タイトルを考えて聴けば、より悩ましげに歌詞を噛みしめてしまうんです。

・・・Follow me down to the valley below You know・・・

あなたは知ってるはずよね、下の谷まで私に着いてきて

・・・Moonlight is bleeding from out of your soul・・・

月光はあなたの魂から滴り落ちていくから

・・・Come to us, Lazarus・・・

ラザロ、わたしたちの方へ来て

・・・It’s time for you to go・・・

もう行く時間なんだよ

美しくて儚げに、セピア色に景色染まりゆく心地で、ただただ優しげな気持ちになってしまう。

当Webサイトでは、Steven Wilsonが2016年1月20日に発表したミニ・アルバム「4 1/2」で、当楽曲「Lazarus」の2015年のニューバージョンを収録しています。ミニ・アルバム「4 1/2」のレビューも公開していますので合わせてご一読頂ければ幸いです。

▼アルバム:Steven Wilson「4 1/2」のレビューは下のリンクから▼
プログレおすすめ:Steven Wilson「4 1/2」(2016年イギリス)

それでは次回、第19回目をお楽しみに。

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