「Lau Teilatu」by Itoiz ~癒し系おすすめ楽曲7~
1日10分だけのページです。
1日10分だけプログレッシブ・ロックの音楽を聴くことが出来たら、何を聴きますか?
第7回目は、スペインのプログレッシブ・ロックバンド:Itoizが1978年に発表した楽曲「Lau Teilatu」(1stアルバム「Itoiz」収録曲)です。
Itoizは、スペインのバスク地方を出身とするプログレ・フォーク系のバンドです。イギリスのプログレッシブ・ロックのバンド:GenesisやCamelの影響を受けていると云います。個人的には、1stアルバムの冒頭曲「Phuntzionariat」に、その1978年以降に、イギリスで台頭するロマンチック・ムーブメントのようなサウンド・メイキングも聴かせてくれて斬新なんです。
その冒頭曲も含め、アルバム全篇、オルガンやシンセなどを利用し、テクニカルさもあるプログレッシブ・ロックの楽曲が占める中で、6曲目に位置する当楽曲は、主にアコースティックギターとフルートが伴奏をとり、ピアノのフレーズも彩る楽曲です。
聴いてみましょう。
Itoiz – 「Lau Teilatu」
Itoiz – 「Lau Teilatu」
スペインの地にて、バスク語で唄われる独特のボーカリゼーションは抒情性があり、アコースティカルな響きを大切にした伴奏
に心落ち着かせてくれますね。聴いていると、たとえば、アメリカのプログレッシブ・バンドの重鎮:Kansasが1977年に発表した名曲「Dust In The Wind(邦題:すべての風の中に)」(「Point Of Know Return(邦題:暗黒への曳航)」収録)をふと脳裏に思い浮かべることがあいます。ただ、楽曲「Dust In The Wind」を聴くよりも、心の重荷を少し降ろし聴ける感覚なんです。聴き慣れないバスク語による唄メロに、垢抜けさが抜け切れない素朴さの印象で親しみを感じるからかもしれません。また、当楽曲が発表される数年前(1975年)までは、公の場でバスク語の使用が禁止もされていた背景も踏まえ、聴いてみると感慨深くなるかもしれません。
1stアルバム「Itoiz」での楽曲「Lau Teilatu」は、引き合いに出させて頂いたKansasのアルバム「Point Of Know Return」での「Dust In The Wind」並び順も含め、同様なイメージを抱いてしまいました。
そう、一種の清涼さを感じさせてくれる・・・。
それでは次回、第8回目をお楽しみに。
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