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プログレおすすめ:The Opium Cartel「Arder」(2013年ノルウェー)


The Opium Cartel -「Arder」

第27回目おすすめアルバムは、ノルウェーのプロジェクト・バンド:The Opium Cartelが2013年に発表した2ndアルバム「Ardor」をご紹介します。
The Opium Cartel「Arder」
The Opium Cartelは、The Opium Cartelは、ノルウェーのプログレッシブ・ロックバンド:White Willowのリーダーとして知られるJacob Holm-Lupo(ギター、キーボード、ベース、コンポンザー)によるプロジェクト・バンドで、2006年に、スウェーデンのプログレッシブ・ロックバンド:Änglagårdやポップ・グループ:Pineforest Crunchの一員として有名なMattias Olsson(ドラム、メロトロン、ギター)らと共に結成したプロジェクト・バンドです。

当アルバム「Ardor」は、2009年に発表された1stアルバム「Night Blooms」から4年振りと同様に、複数の管楽器奏者やボーカリストが参加し、同じ音の世界観をコンセプトのもと、制作されています。

▼アルバム:The Opium Cartel「Night Blooms」のレビューは下のリンクから▼
プログレおすすめ:The Opium Cartel「Night Blooms」2009年ノルウェー)

ボーカルには、引き続きTim Bowness、Stephen Bennett、Rhys Marshは参加し、あらたに、チャート1位獲得の実績をもち、いくつものチャート10位圏内のヒット曲がある女性ポップ歌手:Venke Knutsonと、A-haのMorten Harketを想起させるボーカリゼーションの男性歌手:Alexander Stenerudが参加しています。誰がもボーカリストが強化されたであろうと感じるとともに、

ドリーミーで幻想さは変わらず、前作よりも1つ1つの音にシャープさを感じるサウンドとプログレッシブな展開が愉しめる楽曲が多いアルバムを生み出しています。

楽曲について

冒頭曲1「Kissing Moon」は、小刻みなエレクトロのリズムに導かれ、男性がメインのメロディラインを歌唱し、女性のコーラスワークが絡み合うヴァース部と、女性によるたおかやな歌唱が聴けるサビ部の楽曲です。第2ヴァースでは、パーカッシブにもリズムは細分化し、女性ではなく男性のコーラスワークが入り、印象的なスキャット「Woo~」が聴けます。シャープな音使いと躍動さ溢れる楽曲の展開だからこそ、男女混成ボーカルによる唄メロのメロディラインは、心がうっとりしてしまうぐらいにロマンチックさが溢れてたまりません。

1「Kissing Moon」よりもハードな音のアプローチにも、男性ボーカルをメインに女性ボーカルとの掛け合いも印象的な2「When We Dream」、女性ボーカルがメインに物憂げなマイナー調で展開する3「Then Came the Last Days of May」、男性ボーカルがメインにシンセによるベースラインが印象的な4「Northern Rains」に続き、アコースティック・ギターによるアルペジオとメロトロンによるアンサンブルとともに、男性が囁くように唄う幻想的な5「Silence Instead」以降のアルバム後半部の楽曲には、より起伏あるプログレッシブな展開を盛り込まれた楽曲が並んでいます。

ギターによるリフがトロピカルなムードを漂わせ、男性によるボーカリゼーションでも明朗さが溢れた6「White Wolf」は、2分前後から突如として、フルートの不穏な旋律が響き、前半部の印象を一変させるぐらいにプログレッシブなパートが聴かれます。3分10秒前後から、ディレイを効かせたギターのプレイを盛り込み、前半部のトロピカルなムードのヴァースへ戻る展開も見事としていいようがないですね。

ヴィブラフォンの散漫な音階に、ヴォコーダーが入り、ミステリアスな曲調で進行する7「The Waiting Ground」は、1分10秒前後から突如として男性ボーカルによるヴァースへ移行し、1分40秒前後からはムーグの旋律をメインに、女性ボーカル、シンセ・ベースのフレーズ、ゴシックさなどが入れ替わり様々なフレーズやパートを紡ぎ合うプログレッシブな展開が聴けます。

8「Revenant」は、アコースティック・ギターとオルガンのアンサンブルによる女性ボーカルのヴァースと、アコースティック・ギターのアンサンブルによる男性ボーカルのヴァースとで異なるメロディラインが、交互に奏でられるプログレ・フォーク系のアンサンブルには、ほどよい幻想さが溢れています。

1stアルバム「Night Blooms」が全体的に幻想さや耽美さで統一感のあるサウンドのイメージが大きかったのに比べて、同様に統一感を感じるサウンド・メイキングにも、当アルバムは、アルバム後半部にプログレッシブ・ロックのエッセンスの比重の高い楽曲が並んでいて、聴き応えがあると思います。また、エレクトロ系の音の断片やリズムを除いても、メロディックな唄メロのメロディラインが活き、ロマンチシズムさにも溢れています。

[収録曲]

1. Kissing Moon
2. When We Dream
3. Then Came the Last Days of May
4. Northern Rains
5. Silence Instead
6. White Wolf
7. The Waiting Ground
8. Revenant
9. Mariner, Come In

1970年代のDavid BowieやRoxy Music系等のグラム・ロックの流れから派生し、1980年代のイギリスのバンド:Duran Duran、Spandau Ballet、中期のJapanなど、ニュー・ロマンチックと云われた時期の音楽を奏でるミュージシャンが好きな方におすすめですね。

当アルバムを聴き、The Opium Cartelが創造する音楽の世界観を好きになった方は、より幻想さや耽美さに溢れたサウンドdせうが、2009年発表の1stアルバム「Night Blooms」もおすすめです。

アルバム「Arder」のおすすめ曲

1曲目は、冒頭曲1「Kissing Moon」
1stアルバムの1曲目と比べてしまうのですが、躍動的で幻想さあるアンサンブルに、男女のボーカルによるロマンチックさに溢れた唄メロのメロディラインが素敵です。

2曲目は、5「Silence Instead」
アルバム中、最もアンニュイな曲調でいて、プログレッシブな展開が聴けるとともに、ギターのアルペジオに、終始、シンセサイザーによる浮遊さ、楽曲後半を彩るオーボエの旋律には、物憂げさに溢れてます。

このレビューを読み、ご興味を持たれましたら聴いてみて下さいね。ぜひぜひ。

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