映画「バッファロー’66」挿入歌にプログレking CrimsonのMoonchild!
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最終更新日:2021/05/07
映像利用曲 Buffalo'66, Greg Lake, Ian McDonald, king Crimson, Michael Giles, Peter Sinfield, Robert Fripp
映画「Buffalo’66(邦題:バッファロー’66)」の劇中に流れた曲「Moonchild」
ヴィンセント・ギャロが監督・脚本・主演・音楽を手掛け、1998年にアメリカで発表された映画「Buffalo’66(邦題:バッファロー’66)」には、プログレ好きのヴィンセント・ギャロの選曲でプログレッシブ・ロックバンド:YESの「Sweetness」と「Roundabout」やKing Crimsonの「Moonchild」が効果的に利用されているんですよね。
映画の冒頭、刑務所から釈放された主人公ビリー(ヴィンセント・ギャロ)は、電話で両親に「政府の仕事で遠くまで行っていた。」と伝え、さらに「フィアンセを連れて帰る。」とも嘘を重ねてしまいます。その嘘を具現化するように、レイラという少女(クリスティーナ・リッチ)を拉致します。拉致後、ボウリング場でそのレイラにタップを踏ますシーンのバックでKing Crimsonの「Moonchild」が流れています。
[映画「Buffalo’66」で「Moonchilid」]
メロトロンが不安げに響き、ギターのアルペジオと小刻みなシンバルの音を背景に物憂げな唄メロが流れ出す。楽曲が流れると同時に照明が落ちて、クリスティーナリッチのタップが始まりますが、本来の「Moonchild」の楽曲イメージから少し「寂しげな明るさ」を感じてしまう。そのシーンそのものが「Moonchild」のビデオクリップのショートバージョンとも錯覚してしまうぐらい、個人的に素晴らしいワンシーンと思うんです。
「幻想的な」楽曲と「寂寥感」を感じる素敵なシーンですよね。
最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた
映画を見続けると、主人公ビリーとレイラは心を通わせていくのが分かるし、当初、ビリーが最終目標としていたことをあきらめて・・・。
そう、日本語のキャッチコピー「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」は的を得ているなと同じように思う人もいるんじゃないでしょうか。
個人的には、タップシーンが「天使」と感じる最初のシーンじゃないかなと思うんですよ。
これからもこんな風に「あっ!」と思わせる選曲と映像シーンに出逢いたいですね。
King Crimsonの1stアルバム「In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)」について
当レビューでは、当楽曲の収録アルバム「In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)」を紹介していますので、ぜひご一読下さい。
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