プログレおすすめ:Ataxia「AW2」(2007年アメリカ)
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最終更新日:2020/01/04
2000年代, アメリカ, ストーナー・ロック Ataxia, John Frusciante
Ataxia -「AW2」
第55回目おすすめアルバムは、アメリカのスペース/サイケデリック系のサウンドが印象的なバンド:Ataxiaが2007年に発表した2ndアルバム「AW2」をご紹介します。
Ataxiaは、元Red Hot Chili Peppersのギタリスト:John Fruscianteが、同国アメリカのFugaziのベーシスト:Joe Lallyとドラマー:JoshKlinghofferと組んだバンドで、当アルバムは、2004年8月に発表した1stアルバム「Automatic Writing」から3年振りのアルバムです。
2ndアルバムといっても、1stアルバムを作成する2週間で10曲が録音され、5曲が収録された1stアルバムに対し、残り5曲を収録したアルバムのため、1stアルバムの姉妹盤といった方が良いかもしれません。
1stアルバム「Automatic Writing」については、
▼アルバム:Ataxia「Automatic Writing」のレビューは下のリンクから▼
プログレおすすめ:Ataxia「Automatic Writing」(2004年日本アメリカ)
楽曲について
冒頭曲1「Attention」や4「The Soldier」は、1stアルバムに収録された5つの楽曲のように、フリーキーでサイケデリック/スペース系のクリエイティブを感じる楽曲です。
また、2「Union」や3「Hands」も同様に、十分なほど、サイケデリック/スペース系のサウンドが感じられる楽曲ですが、John Fruscianteが弾くギターのアプローチは、フリーキーさよりも、いくぶんリリカルさがあるために、唄メロのメロディラインやアンサンブルにメロディアスな一面を感じもします。
最終曲5「The Empty’s Response」のみ、Josh Klinghofferがボーカルを取る楽曲で、スローなテンポも合い間って、終始リラックスした曲調の楽曲です。1stアルバムを聴き、続けざまに当楽曲まで辿りつけば、当時のプロジェクトでの楽曲のレコーディング順は分かりませんが、プロジェクト全体のクロージングに相応しい楽曲として、感慨深く聴き入ってしまいます。
1stアルバムと当2ndアルバムのた全10曲を聴くことで、John Fruscianteが、Joe LallyとJoshKlinghofferとともに、このAtaxiaで目指したプロジェクトの全貌を感じえるかもしれません。
[収録曲]
1. Attention
2. Union
3. Hands
4. The Soldier
5. The Empty’s Response
1stアルバム「Automatic Writing」を聴き、このサウンドの感覚が好きになった方、元Red Hot Chili PeppersのギタリストとしてのJohn Fruscianteを好きな方、サイケデリック/スペースなサウンドが好きな方におすすめです。
アルバム「The Solider」のおすすめ曲
1曲目は、4曲目の「The Solider」
波打つか如くベースラインと循環するコード進行に、唄メロのメロディラインのリリカルさと、フリーキーにも交錯し合うギターのフレーズが痛々しくもあるが、素晴らしいです。
2曲目は、2曲目の「Union」
1stアルバム「Automatic Writing」でのサイケデリック/スペース系のサウンドは、トリオによるアンサンブルによって、有機的に融合した産物と感じさせてくれます。
このレビューを読み、ご興味を持たれましたら聴いてみて下さいね。ぜひぜひ。
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