「新世紀”プログレッシヴ・ロック”の波(2014年1月2日~5日)」で想う。
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最終更新日:2015/12/06
雑誌やWEBやラジオの特集 Aiste Smilgeviciute ir SKYLE, Albion, Anathema, Anima Mundi, Big Big Train, ciccada, Curved air, Emerson Lake & Palmer, Genesis, Hostsonaten, king Crimson, Moon safari, Renaissance, Steven Wilson, Syndone, The Flower Kings, White willow, YES
サクラ咲く春にプログレを意識しませんか?
「サクラが開花した」というときの「桜」はソメイヨシノを意味するそうですね。
葉より先に花が咲くと云われているソメイヨシノを鑑賞すると生命力を強く感じるんです。
生命力を感じるといえば、イギリスのプログレッシブ・バンド:YESが1972年に発表したアルバム「Close To The Edge(邦題:危機)」の冒頭曲に同様に感じます。1972年当時に制作、レコーディングされた曲とは思えない・・・。
▼アルバム「Close To The Edge(邦題:危機)」のレビューは下のリンクから▼
「Close To The Edge(邦題:危機)」(1972年イギリス)
この3月下旬に、春の季節に、そのソメイヨシノを見ることを考えたら、過去に、NHK-FMで放送されたプログレ特集の番組を思いだしました。
NHK-FMラジオ番組のプログレ特集
過去、NHK-FMで放送されたプログレ特集の番組は、
今日は一日プログレ三昧(2010年8月8日)
今日は一日プログレ三昧 再び(2011年10月10日)
今日は一日プログレ三昧 3(2013年9月23日)
新世紀”プログレッシヴ・ロック”の波(2014年1月2日~5日)
でした。
ラジオで全てを聴けたわけではありませんが、
特に、2013年9月23日放送分の「今日は一日プログレ三昧 3」は「二度あることは三度ある」というフレーズが印象に残り、聴く前からラジオの前で身構えていたものです。
1970年代ではGENESISの「The Musical Box」、Curved Airの「It Happened Today」、1990年代ではBig Big Trainの「Judas Unrepentant」など、好きな曲がラジオから流れてた記憶があります。
なぜ、放送終了後に感想を書くのではなく、「この」タイミングで書くかというと、
放送月の過去を振り返れば、8月、9月、10月、1月・・・
つまり、夏、秋、冬のシーズンに放送があっても、まだ春に放送がないのです!!
押し寄せるサクラの波 プログレ特集をラジオに望む
プログレッシブ・ロックはポストロックなどと同じく、個人的に最もサウンドスケープを思い描ける音楽ジャンルと感じています。
そして、アルバムジャケットに、春・夏・秋・冬などのシーズン要素を表現するバンドもある。
たとえば、イタリアのプログレッシブ・バンド:Hostsonatenは、過去に春夏秋冬を意識したアルバムを発表しています。
夏は、
「Summereve」(2011年発表)
秋は、
「Autumnsymphony」(2009年発表)
冬は、
「Winterthrough」(2008年発表)
そして、春は、
「Springsong」(2002年発表)
春のアルバムジャケットは「サクラ」のようなピンク色の彩りではありませんが、生命力を感じますよね。アルバム的にも活き活きしさもあり、4枚のアルバムの中では「Springsong」がおすすめです。(詳しくは後日のレビューレビューで)
バンド:Hostsonatenの特徴は、フルート、サックス、メロトロン、ハモンドオルガンなどを利用したインストルメンタルがメインのシンフォニック系のプログレです。どことなくイギリスのプログレッシブ・バンド:Camelを想起させるサウンドが聴けます。
公園で、ソメイヨシノのサクラの花見しながら、ラジオでプログレが聴けたら・・・
これは個人的な勝手な妄想です。
期待せずにいられない春の放送・・・
2013年1月2日から4夜連続で放送された「新世紀”プログレッシヴ・ロック”の波」では、いわゆる5大プログレバンドでは、King Crimson、Emerson, Lake, And Palmer、GENESISの曲がちらっと流れていただけだったんだと思います。1970年代がほとんどなかった!(驚)
何が起こるか分からない!ことを意味していますよね。だからこそラジオは楽しみなんです。
今春の放送でなくとも、来春でも企画が持ち上がらないかなと考えずにはいられません。
以下は2013年1月2日から4夜連続で放送された「新世紀”プログレッシヴ・ロック”の波」のプレイリストです。知らないアーティストが多くあり、楽しめました。
「新世紀”プログレッシヴ・ロック”の波」の番組内リスト
2014年1月2日(木)~5日(日)
午後10:00~午後11:00(60分) 放送
ホスト:岩本晃市郎(ストレンジ・デイズ編集長)
第1夜(1月2日)「シンフォニックの大地から」
ゲスト:祖父尼淳(医師・医学博士)
オープニングテーマ: Epitaph(King Crimson)
1. Sensitivita(La Coscienza Di Zeno,2013年)
2. Magritte(Syndone,2010年)
3. Seasons’s Ouverture:(Hostsonaten,2011年)
4. Play By The Hall Rules(D’AccorD,2011年)
5. Time To Understand(Anima Mundi,2013年)
6. Jardin De Los Olvidos(Nexus,2012年)
7. The World’s Best Dreamers(Moon Safari,2010年)
8. Rising The Imperial(The Flower Kings,2012年)
第2夜(1月3日)「アヴァンギャルドの行方」
ゲスト:荒井英治(MORGAUA QAURTET)
オープニングテーマ: Tarkus(Emerson,Lake & Palmer)
1. Pangari(Fugato Orchestra,2010年)
2. Sleep Is Teasing a Man(Rational Diet,2010年)
3. Becchime(Yugen,2010年)
4. Fungo(Calomito,2011年)
5. A Storyteller’s Dream(Ciccada,2010年)
6. Every Day Hath It’s Night(North Sea Radio Orchestra,2006年)
7. Larks’ Tongues in Aspic part I(Morgoua Quartet,1998年)
第3夜(1月4日)「女性ヴォーカルとプログレと民族音楽」
ゲスト:遊佐未森(シンガーソングライター)
オープニングテーマ: Proligue(Renaissance)
1. When I See the Light(Albion,2012年)
2. Sventaragis(Aiste Smilgeviciute ir SKYLE,2007年)
3. A Hail of Bitter Almonds(Corde Oblique,2011年)
4. Del Zalio Zolyno(Pievos,2010年)
5. Now in These Fairylands(White Willow,1995年)
6. Deor(Thieves’ Kitchen,2013年)
7. Floria(遊佐未森,1994年)
第4夜(1月5日)「プログレ生誕の地 英国。そして日本は今?」
ゲスト:田口俊、船越由佳(Yuka & Chronoship)
オープニングテーマ: Dancing with the Monnlight Knight(Genesis)
1. Drive Home(Steven Wilson,2013年)
2. Thin AIr(Anathema,2010年)
3. From the Ground Up(Sanguine Hum,2013年)
4. Brightning Sky(Autumn Chorus,2012年)
5. Curator of Butterflies(Big Big Train,2013年)
6. Synapse(Stella Lee Jones,2012年)
7. Cutting Gravity(Yuka & Chronoship,2013年)
どうですか?今回、アルバムジャケットの引き合いで紹介したHostsonatenの楽曲も取上げれていますよね。
自分と同じように、プログレのサウンドスケープをシーズン的に感じる方がいたら嬉しいですね。
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