ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500や読者投票で想う。

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ローリングストーン誌が選ぶオールタイムベスト500（2012年版）からプログレの立ち位置を考察してみる。

ローリングストーン誌では、2003年と2012年に「オールタイム・ベストアルバム500」なるランキングを発表しています。2003年は初回の発表にあたり、2005年に冊子で出版されています。2012年は2000年以降に発表されたアルバムも加味されて改訂もされているようです。

プログレファンとしては、このベスト500にどのくらいプログレッシブ・ロックのアルバムがあるか、どんなアーティストが含まれているのか気になるところですよね。

そこで、2012年の「オールタイム・ベストアルバム500」からプログレッシブ・ロックのバンドと分かるアルバムだけピックアップしてみました。

「オールタイム・ベストアルバム500」から「プログレッシブ・ロック」のバンドと分かるアルバムのみ抜粋

2012年5月31日発表ランキング

347位の「The Piper at the Gates of Dawn」（邦題：夜明けの口笛吹き）はサイケデリック時期のPink Floydのアルバムと考えても、500枚の中でたったの5枚しか見当たらない！
さらに、Pink FloydとJethro Tullの2つのバンドしか見当たらない！
（ピックアップに見落としがあったらごめんなさい。）

俗にいう5大プログレバンド（King Crimson、Pink Floyd、Yes、Emerson, Lake & Palmer、Genesis）のうちの1バンドしか含まれない。

これは悲しい。

ローリングストーン誌の「プログレ」関連の過去読者投票結果からも考察してみる。

そこで、ローリングストーン誌が過去に読者投票した結果を3つほど探してみました。
1つ目は「読者投票お気に入りプログレ・アルバム TOP10」です。

「読者投票お気に入りプログレ・アルバム TOP10」

2012年7月25日発表ランキング

2つ目は「読者投票70年代のベスト・プログレ・アルバム TOP10」です。

「読者投票70年代のベスト・プログレ・アルバム TOP10」

2013年8月21日発表ランキング

3つ目は「読者投票ベスト・プログレ・ロック・バンド TOP10」です。

「読者投票ベスト・プログレ・ロック・バンド TOP10」

2011年7月20日発表ランキング

読者投票の結果だと、年代別では1970年代に偏りが合ったり、Rushの人気が凄かったり、Dream Theater側が投票があることを事前にファンに伝えたりで、投票結果に影響を与えたかもしれない「Metropolis Pt. 2: Scenes From a Memory」の存在など、考えさせられる部分はあります。

「プログレ 名盤」と「プログレおすすめ」を考察してみる。

ロックのベスト・アルバム（＝名盤）の中で、プログレッシブ・ロックの立ち位置は低く、プログレッシブ・ロックで有名なバンドが上位に少なく、アルバムも数少ないと思いました。また、あらためて名盤の基準は難しいと思いました。

だからこそ、俗に「プログレ 名盤」といわれるアルバムよりも、「プログレおすすめ」としてご紹介していきたいともあらためて感じています。「プログレおすすめ」であれば基準には個人の趣味嗜好が入るからです。

・・・でも、どこかで「名盤」といわれるアルバムの素晴らしさもピックアップしていきたいと思っています。

ローリングストーン誌で取り上げられた上記アルバムはプログレッシブ・ロックでも指折りのアルバムであることには間違いではありません。

「当レビューのコンテンツ「プログレおすすめ」の更新情報が遅くて、プログレが聴きたい気持ちがおさえらない！！」という方はぜひぜひご参考頂ければと思います。