「Holy Night」by Believe ~癒し系おすすめ楽曲16~
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1日10分だけプログレッシブ・ロックの音楽を聴くことが出来たら、何を聴きますか?
第16回目は、ポーランドのミュージシャン:Mirek Gilが率いるBelieveが2008年に発表した2ndアルバム「Yesterdays Is A Friend」にボーナストラックとなった楽曲です。
1990年代、東欧では、ポーランドで数多くのネオ・プログレ系のバンドが輩出されていきます。Mirek Gilはギタリストとして参加したCollage、そして、2000年代のSatelliteもまた、そのネオ・プログレ・シーンを彩った素晴らしいバンドです。
そのMirek Gilが率いるBelieveの2ndアルバムは、日系の女性ヴァイオリン奏者:SATOMIをはじめ、アコースティック・ギターや、ゲストで参加するフルート奏者などもまじえ、繊細でリリカルなアンサンブルに、Mirek Gilの優しげでいて、哀愁を帯びたメロディックな唄メロのメロディラインを活かした音楽が聴けます。そのアルバム9曲とは別に、ボーナストラックの3曲のうちの1曲として収録されているのが、今回、ご紹介する「Holy Night」なのです。
では、聴いてみましょう。
Believe -「Holy Night」
淡々とピアノの音階に導かれ、ヴァイオリン、そして、ギターが贅沢にも順を追って短めな旋律を奏で、次いでエレクトリック・ギターのメロディックな旋律で幕を上げます。ピアノ、アコースティック・ギター、ヴァイオリンがメインのアンサンブルは、エレクトリック・サイドにあって、聖なる夜となるクリスマスを讃えるように、しっとりとした演奏を聴かせてくれます。
歌詞にはワード「Holy Night」が随所に盛り込まれ、2分15秒前後からの群衆か家族が語るクリスマスの団欒を連想させるSE、3分15分前後からの「メリー・クリスマス、クリスマスソング」と綴られる男性によるナレーション、クロージング直前の「Holy Night」の一声まで、いやがおうでも楽曲タイトルやクリスマス・ソングを意識してしまいますね。
クリスマス・ソングを念頭にした楽曲としても、ボーナストラックだとしても、オープニングの構成(ピアノ、ヴァイオリン、フルート)、第2ヴァースのボーカルにオブリガードに並奏するヴァイオリンの旋律、2分15秒前後からのSEでのヴァイオリンとギターの掛け合う旋律、、そして、3分50秒前後からのディスト―ションが効いたギター・ソロとミニマルな高速フレーズをピアノなど、アルバム「Yesterdays Is A Friend」本編のサウンド・メイキングやアンサンブルを十分に感じさせてくれます。
クリスマス・ソングだから、アルバム全9曲の世界観から外したと云っても、同じくボーナストラック3曲のうちの1つで「Discipline」期のRobert Frippのギター奏法を意識し、まさに楽曲タイトルが楽曲「Best Wishes For Robert Fripp」以上に、Believeらしさを感じるのです。
当Webサイトでは、当楽曲「Holy Night」と、上記楽曲「Best Wishes For Robert Fripp」がボーナストラックとして収録された2ndアルバムのレビューも公開していますので合わせてご一読頂ければ幸いです。
▼アルバム:Believe「Yesterdays Is A Friend」のレビューは下のリンクから▼
プログレおすすめ:Believe「Yesterdays Is A Friend」(2008年ポーランド)
それでは次回、第17回目をお楽しみに。
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