「Aurora Gone」by Midlake ~癒し系おすすめ楽曲12~
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1日10分だけプログレッシブ・ロックの音楽を聴くことが出来たら、何を聴きますか?
第12回目は、アメリカのプログレ・フォーク系のバンド:Midlakeが2013年に発表した楽曲「Aurora Gone」(4thアルバム「Antiphon」収録曲)です。
オルタナティブ・ロック系のジャンルで語られることが多いバンドですが、実のところ、前作3rdアルバム「The Courage of Others」までのイギリスのいわゆる「木漏れ日フォーク」的な感覚から、4thアルバム「Antiphon」ではより深淵へと導かれたプログレ・フォーク的な楽曲がアルバム後半を彩っていると思います。
今回ご紹介する楽曲「Aurora Gone」はアルバム中盤6曲目に位置し、アルバム前半から後半にかけてより深淵でディープなサウンドへ堕ちる寸前のサウンドを堪能出来ます。
では、聴いてみましょう。
Midlake -「Aurora Gone」
Midlake -「Aurora Gone」
ファゴットの旋律が寂しげに拡がり、オートハープが絡み合う、続いて12弦ギターとパーカッションがアンサンブルに加わるオープニングは、まさにイギリスの「木漏れ日フォーク」的なプログレ・フォークを想起させてくれます。ダルシマー、フルートなどもアンサンブルに際立つ2分25秒前後からのインスト・パート以降、楽曲はより深淵さに包み込まれていきます。
2010年発表の前作3rdアルバム「The Courage of Others」までメイン・コンポンザーでありボーカルであったTim Smithが脱退し、当アルバムではギターのEric Pulidoがメイン・ボーカルを担当してますが、その優しげに切々と唄うEric Pulidoのボーカリゼーションも合い間って、いつの間にかうたた寝してしまい、夢の中で楽曲を聴いているかのようなサウンドスケープを魅せてくれます。
脱退したTim SmithがJethro Tull、現メンバーは5大プログレバンドの1つ:Pink Floydなど、イギリスのプログレッシブ・ロックの影響があると語っていますが、フルートやファゴットなどの木管楽器をアンサンブルに加えたサウンド・メイキングには、よりJethro Tullやプログレ・フォーク系、アシッド系のエッセンス(Heron、Roger Morris、Mighty Baby、Jimmy Campbellなど)を感じさせてくれるはずです。
それでは次回、第13回目をお楽しみに。
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