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Greg Lake素晴らしい音楽をありがとう

公開日: : 最終更新日:2020/01/04 徒然なるプログレ ,


Now and forever ~今もそして永久に~

去る2016年12月7日(水)、Emerson Lake & Palmerのボーカリスト兼ベーシスト:Greg Lakeが亡くなったと公式サイトで12月8日(木)が発表がありました。

享年69歳・・・。がん闘病中だったとのことで、自分自身は日々の喧騒に紛れ、この事実を知らずに亡くなっていたことを知ったこと、そして、2016年度としては、去る3月11日の盟友Keith Emersonに続く訃報とのことで、とても悲しくなってしまいました。

1970年代のプログレッシブ・ロックシーンを先駆したイギリスの5大プログレバンド:Emerson Lake & Palmerの一員として、デビュー時から4枚のアルバム(1stアルバム「Emerson, Lake & Palmer」、2ndアルバム「Tarkus」、3rdアルバム「Trilogy」、4thアルバム「Brain Salad Surgery」)やライブ・アルバム「Pictures At An Exhibition(邦題:展示会の絵)」などの代表作での活躍だけでなく、King Crimsonの1stアルバム「In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)」にも参加し、多くの名曲やパフォーマンスで後世の音楽業界に語り継ぐべき存在であることは変わりありません。

個人的には、同国Asiaに一時期参加し、John Payneボーカル期である第二期Asiaが1992年に発表したアルバム「Aqua」に収録していた楽曲「Love Under Fire」にて作曲者として参加していたのが印象的です。また、2015年に入手出来たGreg Lake & Geoff Downesとしての幻のプロジェクトである楽曲を集めたアルバム「Ride the Tiger」の存在も大きいですね。

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ファンの方であれば、思入れのある楽曲はいくつもあるかと思います。管理人も同じです・・・。そのうち、ふと思い浮かぶ3曲をご紹します。

まずは、1970年発表の同名1stアルバム「Emerson, Lake & Palmer」から最終曲「Lucky Man」です。
Emerson Lake & Palmer – Lucky Man


個人的に新しいヘッドフォンやイヤホンを購入の際にリファレンスにしている楽曲でもあり、つい口ずさみたくなるようなメロディアスな楽曲です。アコースティカルな響き、Greg Lakeの味わいボーカルに、サビ部にあたるコーラスワーク「Ooh, what a lucky man he was」で涙なくは聴けなくなる心地になってしまうのです。そして、今は亡きKeith Emersonによるムーグ・シンセサイザーのソロが特にエンディングで縦横無尽に響き渡り色を添えてます。

2曲目は、1973年発表の名盤4thアルバム「Brain Salad Surgery(邦題:恐怖の頭脳改革)」のアルバム冒頭部を飾る楽曲「Jerusalem(邦題:聖地エルサレム)」です。
Emerson Lake & Palmer – Jerusalem


Kieth Emersonによるハモンド・オルガンが尊厳な雰囲気を包み込むフレーズにはじまり、Greg Lakeによる華麗なる歌声が高らかに聴けます。いずれのバンドでも1枚のアルバム制作にあたりトータルにアルバム構築する際に、そのアルバムの冒頭部を飾る楽曲は、これから続く楽曲に心が惹かれるケミストリが盛り込まれているものです。頭一つ抜きんでるとか、浮いてるとかではない、何よりもGreg Lakeの声質からイメージする楽曲「Jerusalem」には、自然と胸に手を当て、目を瞑り祈りをしつつ聴き入ってしまうような感覚を憶えてしまいます。

そして、最後は、楽曲「Love Under Fire」です。
Greg Lake – Love Under Fire


Greg Lake & Geoff Downes名義として幻のプロジェクトの楽曲を含むアルバム「Ride the Tiger」に収録され、もとはAsiaが1992年に発表したアルバム「Aqua」に収録された楽曲のオリジナル・バージョンにあたります。Asiaバージョンでは3分前後からギター・ソロも彩りますが、このオリジナル・バージョンでは、よりシンセや当時のサウンド・メイキングが濃厚な仕上がりです。淡々と進行しながらもパッションを感じるGreg Lakeの歌声に耳を傾けてしまいます。

We stand in the flame ・・・Now and forever

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ご冥福をお祈り申し上げます。
Please accept my sincere condolences over the passing of Keith Emerson.
そして、素晴らしい音楽と歌声ををありがとうございました。
And thank you for your wonderful music and voicing From old days.

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My condolences go to the whole family.

どんなバンドでも唯一無比と云われる存在はあると思います。特に、トリオ編成によるEmerson Lake & Palmerでは、Kieth Emersonに続き、また一人・・・。2016年もまた著名なミュージシャンの悲報を多く聞きます。音楽を聴き続ける一人の音楽ファンとしては、こんなにも悲しきことが分かっていてもどうしてもやりきれない思いでいっぱいになってしまいます。

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