Hammond orgasm~プログレッシブ・ロックが聴ける東京都内にあるバー~
「Hammond orgasm」のきっかけ
筆者が、友人に都内で音楽が聴けるバーがないかと打診したことがきっかけで「Hammond orgasm」へ行きました。その友人はレーベル事務所を持つ音楽プロデューサーをしているのですが、筆者が音楽が好きでライブに足を運んだり、ユーロロック、強いてはプログレッシブ・ロックが好きという共通した音楽の趣味があることをくみ取ってくれたんですよね。最初に知り合ったきっかけも、互いの社会的位置を意識することなく、筆者はその友人が書く音楽的な描写のあるレビューレビューやサウンドへのアプローチ感覚に共感を得たんです。実際に会うと、事務所の社長さんだった・・・というのが正しいかもしれません。
「Hammond orgasm」へ
最初に足を運んだのは2年前です。バーは新宿歌舞伎町の奥にあり、目印はライブハウス「新宿MARZ」です。その「新宿MARZ」がある十字路からもう一区画東へ進み、新大久保寄りに曲がります。そして、1区画進み、最初の角を東へ曲がれば「Hammond orgasm」があるビルが見えます。
当時何も分からない筆者は新宿歌舞伎町にあるドンキホーテ前で友人と待ち合わせし、連れられるままに足を運びました。一見入りづらそうに奥まっているビルですが、バーのドアを開けて中に入れば、目にするのは、音楽のCD、ポスター、楽器など、音楽好きなら、解放感に浸れてしまうんです。
筆者だけかもしれませんが、まず、最初に驚いたのは、店主が日本のプログレの貴公子:難波弘之さんにクリソツな印象があったところです。難波弘之さんがキーボードでサポートするアーティストのライブへ足を運び、ご挨拶をしたことがありました。難波弘之さんは、「EURO COLLECTION」でイタリアのプログレッシブ・ロックバンド:Quella Vecchia Locandaの1stアルバムのライナーノーツを書かれており、その話題と日本のプログレ第1人者のイメージが脳裏にこびりついており、目の前にいる店主に戸惑いを感じてしまいました。
そのような話題を友人と店主とも交えつつも、店内にかかる素晴らしい音楽に耳を傾けていました。
友人と
実は、筆者はアルコールがまったく飲めないんです。なので、バーに行けば、必ずノンアルコールです。音楽だけを聴きに行くわけです。そして、この日もずっとトマトジュースを飲んでいました(汗)。
この「Hammond orgasm」はプログレッシブ・ロックをメインとしているだけでなく、1960年代や1970年代の国内外の貴重な音源があり、ちらほらと聴かせて頂けるのです。
最初に足を運んだ日は、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド:Camelの愛好家の方々が集い、当時の貴重なラジオ音源が店内に流れていたり、また、当日誕生日の方に対し、同国バンドのUriah Heepの楽曲「Magician’s Birthday」が店内に流れて祝ったりと微笑ましい瞬間もありました。「プログレ」という括りでもいろいろなカタチがあると思いました。あまりCamelを聴くことがなかった筆者は、その日がきっかけでCamelを聴く比重が上がりました。また、カウンターで店主と対面だったので、楽曲「Magician’s Birthday」で「Birthday」と云うヴァースで店主が音源をいったん止めて、誕生日祝いのタイミングで、サプライズのように流したんです。この店主の粋な計らい。素晴らしいでしょ!!
Fool’s Mate
あと、音楽系の中古本屋に行けば、目にすることもある昔の「Fool’s Mate」をあらためて店内で目にしました。2013年頃には、特にLuna Seaなど、ビジュアル系やインディーズ系のアーティストをレビューにピックアップすることが多い雑誌ですが、以前は海外のプログレッシブ・ロック系が多かったんですよね。ビジュアル系とプログレッシブ・ロック系に遠からず近からず共通性を見出すことが多い筆者は興味深いところでした。
2時間ぐらいの時間をゆったりと満喫させて頂きました。そして、紹介頂いた友人にとても感謝しなければいけない。月日が経てば経つほどそう感じてやまないんです。都内でプログレッシブ・ロック系の音楽を満喫出来るなんて、とても嬉しい場所です!
ぜひ、みなさんもいかかですか?
[「Hammond orgasm」へのアクセス方法]
http://progbar.jp/access.htm
現状、東京都内でプログレシッブ・ロック系の楽曲がメインに流れるバーは筆者が知る限りこの1件だけですが、まだまだ探していきたいですね。そして、また、音楽が流れるバーを紹介していきたいとも思います。
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