プログレおすすめ:Genesis「Genesis Live」(1973年イギリス)
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最終更新日:2016/04/09
1970年代, GENESIS(5大プログレ), イギリス, フルート, メロトロン Genesis, Mike Rutherford, Peter Gabriel, Phil Collins, Steve Hackett, Tony Banks
GENESIS -「Genesis Live」
第20回目おすすめアルバムは、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド:Genesisが1973年に発表したライブアルバム「GENESIS live」をご紹介します。
バンドのメンバーは、Peter Gabriel(ボーカル、フルート、パーカッション)、Tony Banks(キーボード)、Mike Rutherford(ベースギター)、Steve Hackett(ギター)、Phil Collins(ドラム)による5人編成です。
ライブ・アルバムの音質は良好ではありませんが、1970年代初期当時のGenesisのライブ音源が聴けることや、Phil Collinsのドラミングにはスタジオ盤よりも激しさがあり、それぞれの楽曲にドライブ感をもたせ聴きごたえがあること、そして、何よりもPeter Gabrielが在籍時にオンタイムで発売された唯一のライブアルバムであることなど、重要なアルバムなのです。
楽曲について
メロトロンの分厚い音からオルガンのリフ音がなだれ落ちるようにはじまる冒頭1「Watcher Of The Skies」、曲自体にシアトリカルさを感じる2「Get’Em Out By Friday」と3「The Return Of The Giant Hogweed」、抒情さも刹那さも感じさせながらも、静と動を行きかうダイナミックな展開力のある4「Musical Box」と5「The Knife」など、Genesisの代表曲のライブ演奏が聴けます。基本的にスタジオアルバムのアレンジを踏襲しながらも、ライブ演奏ならではのラウドでいてラフさがあります。また、たとえば5「The Knife」のSteve Hackettのギターのフレーズには、リアレンジの妙がスタジオアルバムとはまた異なる魅力があると思うんです。
オンタイムでライブ最前列で聴いてみたかったと想いを募らせてしまうんです。
当時のGENESISの人気の凄さは、曲と曲との間の観客の歓声の度合いから伺え知りえるかと思います。個人的な見解を抜きとしても、代表曲と云われている曲がこれまでのアルバムから配分良く選曲されて聴けることも嬉しいアルバムです。
[収録曲]
1. Watcher Of The Skies
2. Get’Em Out By Friday
3. The Return Of The Giant Hogweed
4. Musical Box
5. The Knife
個人的にPeter Gabriel在籍時のGenesisの全てのアルバムが好きです。俗にいう5大プログレバンド(King Crimson、YES、GENESIS、EL&P、Pink Floyd)のなかでは、好きになったアルバムが最も多く存在するバンドです。個人的に外せないアルバムや楽曲が多いため、GENESISを知るべくどのアルバムからおすすめしたらいいかと考えてみましたが、あえてこのアルバムを選んでみました。
この6thライブアルバム「Genesis Live」の各収録曲のスタジオアルバムは下記のとおりです。
2ndアルバム「Trespass」の収録曲
5. The Knife
3rdアルバム「Nursery Cryme」の収録曲
3. The Return Of The Giant Hogweed
4. Musical Box
4thアルバム「Foxtrot」の収録曲
1. Watcher Of The Skies
2. Get’Em Out By Friday
2ndアルバムから4thアルバムの流れは、このGENESISが抒情的でいてファンタジックなサウンドを奏でるプログレッシブ・ロックのバンドへと変貌していく姿を綴った素敵なアルバムばかりです。当ライブアルバムは各アルバムの代表曲が選曲されていますが、選曲されていない楽曲にも素晴らしい楽曲が溢れています。
このアルバムを聴き、GENESISのサウンド・メイキングを好きになった方は、ぜひスタジオアルバムを聴くこともおすすめします。
シアトリカルなパフォーマンスだけでなく
当時のライブの映像を見ると、Peter Gabrielは、キツネやコウモリなどの奇抜なかぶりモノから、白塗りメイク、武者のようなヘアメイクやコスチュームで、タンバリンを持ちながら変な踊りステージングしている姿が観られますが、純粋な演奏も見られます。
おすすめは、ベルギーTVの「Six Hours Live」に出演した時の「Musical Box」のライブ・パフォーマンスです。
アコースティックな演奏をベースに、ドラムのPhil Collinsがコーラスをするのが見受けられたり、ギターのSteve Hackettのライトハンド奏法や刺々しさの演奏が際立っていますが、Peter Gabrielがヴァースの合間でフルートとタンバリンでステージ・パフォーマンスを行う姿が印象的なんです。
The Musical Box , Belgian TV – Six Hours Live
アルバム「Genesis Live」のおすすめ曲
1曲目は、2曲目「Musical Box」
アコースティックな演奏からエレクトリカルな演奏の展開が素敵なんです。どことなく日本のヴィジュアルバンドが音楽性を影響を受けているのではないかと感じますね。
2曲目は、最終曲6曲目「The Knife」
「Musical Box」と同様に、静と動を活かした展開に引き込まれてしまうからです。
このレビューを読み、ご興味を持たれましたら聴いてみて下さいね。ぜひぜひ。
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